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[池田信夫 blog] "放射能についての 基本的な 事実" (3月 8日)
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51777920.html
はじめの 子供に 放射線障害が 遺伝することは ありえないという 主張から すでに まちがってるので 反論します。

放射線によって 母親の DNA が 損傷したと しても、それは 個体変異なので 子供には 遺伝しない。

妊婦が 被曝した 場合の リスクも、統計的には 通常と 同じだ。

広島・長崎の 被曝二世にも、遺伝的な 障害の 増加は みられない。

あきらかに 放射線による 身体的障害 = 遺伝的障害と、生殖細胞が 傷つくことで 起こる 遺伝的障害とが 混同されてます。 遺伝的障害で 問題と なるのが 生殖細胞の 突然変異 Gene Mutation です。
そのうち 劣性突然変異 Recessive Mutation では 劣性遺伝子が 2つ 揃う 可能性は 次々世代、つまり 3世代 後からです。
また 伴性突然変異 Sex-linked Mutation の 場合も 次世代で 影響が 現れる 可能性の あるのは 男性のみです。
実際には こうした 遺伝性障害が 明らかと なるには 10 から 13世代の 経過が 必要なので 300年ほど 後でしょうが (それは それで たいへんな 問題ですが)。 広島や 長崎の 被曝二世の 人たちに 遺伝的影響が 見れなくても 当然なのです。
妊婦の 被曝については、ガンマ線ベータ線と 同じ 放射線である、エックス線による 被曝が 制限されている 事実を 指摘すれば 十分でしょう。


参考に ... Cs-137 の 半減期は 10回 経つと 1/2 の 10乗 つまり 約1/1000 に 減りますが、それが 300年です。 これから 起きる 今回の 原発事故による 遺伝的影響を 考えると、300年後には -- このままだと -- あまり うれしくない 未来が 待ってることに なりますね。