メモ・津田敏秀さん「甲状腺がんデータの分析結果と疫学理論〜2017年 10月 23日 第28回 福島県『県民健康調査』検討委員会発表より」
雑誌 岩波「科学」2018年 1月号掲載
[memo] 福島県 県民健康管理センター 論文掲載情報https://t.co/RD2Yq5wRTl
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月8日
「県民健康調査に関する学術論文の概要を紹介しています」
鈴木眞一氏、山下俊一氏他「福島第一原子力発電所の事故後の4年間に福島県で実施された小児甲状腺超音波検査の包括的調査結果」(2016年)https://t.co/m85Zx0FjDphttps://t.co/xHccTiO7yB (日本語サマリー) pic.twitter.com/cgfVpPT5uz
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月8日
山下俊一氏、鈴木眞一氏他「福島の教訓:福島原発事故後の甲状腺がんに関する最新知見」(2017年)https://t.co/D7OHxjGRvvhttps://t.co/8iCN55tBIh (日本語サマリー) pic.twitter.com/MdJATtNaGH
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月8日
県民健康管理センター 論文掲載情報の ページ、こんなものも 残されてました ...https://t.co/RkI2p3TQPhhttps://t.co/Xfr0xHZTUT pic.twitter.com/R3VJ7CRci9
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月8日
(参考) 雑誌「科学」2016年 7月号掲載 津田敏秀氏 論考より
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月8日
「すでに『Epidemiology』の私どもの論文、それへの批判的レター、そしてそれに対する私どもの回答、さらに 国際環境疫学会から日本政府と福島県に宛てた 2016年 1月 22日付け公式書簡、および、討論がずいぶん前から更新されていない (続)
この公式書簡に関する国際環境疫学会が設けたオープンディスカッションのブログなどで、科学的議論としては終結している。 福島県では桁違いの甲状腺がんの多発が起こっているのである」
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月8日
(訂正) 2017年 7月号
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
岩波「科学」2017年 7月号 掲載 津田敏秀さん 論考より 再録
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月13日
「外部比較・標準化発生率比」
注・分析方法について
「やや高めに設定した年間 100万人中 5人とは異なり、国立がんセンター発表の日本全国の 0歳から 24歳の年間甲状腺がん発生率 (2001〜2010年) の平均値をそのまま用いたので、
その分だけ全国平均値の期待値が低くなり、結果的に粗発生率比 (1) より高めの率比が推定されているが、粗発生率比がそもそも低めに推定されているので、標準化発生率比 (2) のほうが、全国発生率比との比較の観点では妥当性が高いと思われる」(津田敏秀さん)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月13日
「なお高精度地域 (福島県内) に限られているので、若年甲状腺がんのようにまれな疾患に関しては、対象人口が少ないことの理由により、年次推移にぶれが若干大きい」(津田敏秀さん)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月13日
「掲載はしていないが、高精度地域でなく、全国甲状腺がん発生率の推計値を利用した標準化発生率比 (3) についても 推定している。 やはり桁違いの多発を示しているが、後者を利用した推定値のほうが、やや推定値が高い傾向にある」(津田敏秀さん)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月13日
表 1. 先行検査および本格検査 2回目における外部比較 (全国 0〜19歳年間甲状腺がん発生率 2003〜2009年との比較)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
地域 : 外部比較・発生率比 (1) : (95% 信頼区間) : 高精度外部比較・発生率比 (2) : (95% 信頼区間) : 外部比較・標準化発生率比 (3) : (95% 信頼区間)
2011年度 (相双) 地域 (先行検査) : 29.9 : (16.73-49.31) : 37.1 : (20.3-62.3) : 84.7 : (27.6-50.5)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
同 (本格検査・検査 2回目) : 39.36 : (22.93-63.01) : 41.0 : (23.9-65.6) : 60.5 : (35.2-96.8)
中通り北地区 (福島市・桑折町・国見町) (先行検査) : 19.76 : (10.21-34.51) : 28.1 : (14.5-49.0) : 38.2 : (19.8-66.8)
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同 (本格検査・検査 2回目) : 24.13 : (12.05-43.18) : 24.2 : (12.1-43.2) : 35.7 : (17.8-63.9)
中通り中部地区 (二本松市・本宮市・他) (先行検査) : 50.38 : (25.15-90.15) : 75.8 : (37.9-135.7) : 104.7 : (52.3-187.4)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
同 (本格検査・検査 2回目) : 24.47 : (6.67-62.66) : 26.0 * : (7.1-66.7) : 38.3 : (10.4-98.0)
* 岩波「科学」2017年 7月号 : 26.1
郡山市 (先行検査) : 38.54 : (24.94-56.89) : 62.2: (40.2-91.8) : 85.7 : (55.4-126.4)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
同 (本格検査・検査 2回目) : 37.47 : (22.20-59.21) : 38.8 : (23.0-61.4) : 57.3 : (34.0-90.6)
中通り南地区 (白河市・西郷村・他) (先行検査) : 40.49 : (17.48-79.79) : 62.6 : (27.0-123.3) : 86.1 : (37.2-169.7)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
同 (本格検査・検査 2回目) : 13.66 : (1.65-49.36) : 15.0 : (1.8-54.3) : 22.1 : (2.7-79.8)
いわき市 (先行検査) : 40.46 : (25.92-60.20) : 67.2 : (43.0-99.9) : 92.9 : (59.5-138.3)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
同 (本格検査・検査 2回目) : 19.88 : (6.22-31.86) : 17.2 : (5.4-27.6) : 25.7 : (8.0-41.2)
福島県南東部 (いわき市以外) (先行検査) : 25.2 : (11.5-47.8) : 48.3 : (22.1-91.7) : 67.2 : (30.7-127.6)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
同 (本格検査・検査 2回目) : 14.24 : (3.88-36.47) : 14.7 : (4.0-37.7) : 21.7 : (5.9-55.5)
福島県西部 (会津地方) (先行検査) : 29.7 : (15.3-51.8) : 62.9 : (32.5-110.0) : 87.5 : (45.2-152.8)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
同 (本格検査・検査 2回目) : 15.52 : (5.04-36.23) : 15.5 : (5.0-36.3) : 22.9 : (7.4-53.4)
福島県北東部 (相馬市・新地町) (先行検査) : 0.0 : (0-48.3) : 0.0 : (0-89.9) ** : 0.0 : (0-123.0)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
同 (本格検査・検査 2回目) : 17.28 : (0.44-96.26) : 18.6 : (0.5-103.5) : 27.3 : (0.7-152.1)
** 岩波「科学」 2017年 7月号 : (0-123.0)
表 2. 本格検査・検査 3回目の 2017年 6月 30日時点の集計結果と SIR および粗有病オッズ比
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
地域 : 二次検査対象者 : 二次検査受診者 : 悪性ないし悪性疑い : 標準化発生率比 : (95% 信頼区間) : 有病オッズ比 : (95% 信頼区間)
年齢調整発生率比 (Standardized Incidence Rate Ratio, SIR)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
避難区域等 13市町村 : 183 : 118 : 3 : 25.4 : (5.2-74.3) : 3.41 : (0.64-16.51)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
中通り : 554 : 313 : 4 : 5.8 : (5.2-74.3) : 1 : -
浜通り : 12 : 4 : 0 : 0 : (0-129.9) : 0 : (0-49.65)
会津地方 : 5 : 3 : 0 : 0 : (0-141.2) : 0 : (0-15.22)
(訂正) 標準化発生率比 (点推定値) : (95% 信頼区間)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年7月27日
避難地区等 13市町村 : 19.6 : (4.0-57.2)
中通り : 5.8 : (1.6-14.9)
全国でこれまでに観察された甲状腺がんと福島県の検査で検出された甲状腺がんとでは、腫瘍径が前者の方がやや小さいのではないかと予想できる以外、どちらもがん細胞が、手術例ではがん組織が確認されている。(津田敏秀さん)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
表 1 : 従来の推定値よりやや高めに出ているのは、粗発生率ではなく年齢標準化発生率比を示したため、年齢が高くなり検査を受けなくなった年齢層の重みが減ったことにより発生率比のコントラストが大きい低年齢層の発生率比が反映されやすくなったという理由がひとつある。(津田敏秀さん)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
また、調査地域が小さいために発生率比の推定値が不安定な高精度地域の実測値を用いず、日本全国の年間甲状腺がん発生率を利用した理由もある。 後者のほうが値の振れが小さいため、わずかだがやや低めの発生率が示されているという理由である。(津田敏秀さん)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
表 2 : 本格検査・検査 3回目では、まだ検査は進行中であるが、すでに避難区域等 13市町村と中通りにおいて、標準化発生率比が有意に高くなっている。 特に避難区域等 13市町村では、統計的に有意な桁違いの多発がすでに観察されている。(津田俊秀さん)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
甲状腺への放射線被ばく線量推定のために使用出来る個人レベルでのデータが存在しないことを、私どもの論文と回答への批判に挙げる人がいる。 しかし、発がん影響に関する人の研究 (疫学研究) において個人レベルの曝露データが存在しないことはしばしばある。(津田敏秀さん)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
むしろ個別線量曝露測定という「言うは簡単」だが実際にあり得ない数値を要求すること自体、疫学研究経験や知識の浅さを示していることになる。(津田敏秀さん)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
津田敏秀さん、いいぞっ ! (^。^)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
(参考) 津田敏秀さん 福島県「県民健康調査」に関する講演まとめhttps://t.co/kJ7Xayb6Yy
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
津田敏秀さん、日本外国特派員協会での 発言から 1.https://t.co/bnSyQAAY6L
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
津田敏秀さん、日本外国特派員協会での 発言から 2.https://t.co/Rk37e0PFaz
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
津田敏秀さん、日本外国特派員協会での 発言から 3.https://t.co/YafWKnBz1v
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日
岩波「科学」2018年 1月号では「標準化発生率比」による 分析が 示され、これまで以上に 桁違いの「多発」が 推測されてますね。
— seki_yo (@seki_yo) 2018年2月26日