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[崎山比早子] "放射線の 生物影響" (2月 18日)
宇都宮で 開かれた 講演会の 質疑から、

セシウムの 排泄 (はいせつ) 経路によって ガンが 違うんじゃないかと、これは 確かで、セシウムと いうのは だいたい 80% ぐらいは 尿から 排泄されますね、後が 便から 排泄されるんですけど。

まだ 日本では 詳しく 研究されていませんけれども、ベラルーシの ゴメル大学に いた バンダジェフスキーさんと いう方が いらっしゃるんですけれど、病理医も してられる。

その方が 何千人という ベラルーシで 亡くなった方を 病理解剖してらして、ガンに なる前に いろいろな 病気で 亡くなるんです。

たとえば 80% ぐらいが 尿から 出ると、膀胱 (ぼうこう) だけじゃなく 腎臓 (じんぞう) ですよね、まず 腎臓から 排出されて 膀胱まで いって。

この間、児玉先生が 国会で 証言されてまして、チェルノブイリ膀胱炎が 多いと いうふうに おっしゃってましたけれど、膀胱の ガンに なると いうことをですね。

ガンに なるということは 確かに 多くは なるんですけれども、一義的には 心臓血管系の 病気だとか、内分泌 (ないぶんぴつ) 系の 疾患 (しっかん) ですね、すい臓とか 甲状腺とか ありますから、自己免疫 (じこめんえき) 疾患という かたちになって、そういうことのほうが むしろ 子どもにとっては 深刻な 問題だと。


ICRP の 100mSv/year の 評価なんですけれども、ICRP が 先ほど お示ししました 直線モデルを だしたのは、広島・長崎の 被曝者 60年、9万人ちかくを 追跡調査した 結果に、1/2 を 掛けてる。 その 1/2 を 掛けたことが 正しいか どうか わからないのに、原子力安全委員会は 100mSv だと、0.5% ガン死率だから それは 変動の 範囲だと。

変動の 範囲に なるから いいんだと いうことは、むしろ しきい値が あると いうことよりも、もっと 悪いと 私は 思ってます。 同等に 悪いんですけれど。

1000人に 5人ぐらい ガン死が 増えても、疫学 (えきがく) 調査で ひっかかってこないんだから、それは 問題ないだろう、そういう いい方だと 思う。 それは 倫理的に 崩壊していると 思うんです。

1000人に 1人であろうが 1000人に 5人であろうが、あきらかに ガン死が 起きるということを 認めながら、それを 疫学調査で ひっかかってこないからと いうような いい方と いうのは、これは もう ほんとうに 論外ではないかと 思います。

(映像)
http://www.youtube.com/watch?v=PGrHbqzJSVI
http://www.youtube.com/watch?v=mM2SqsyEA9I (後半部分)