miscellanies

上の 記事によると、PAC3 配備完了は 2007年 3月と なっている。 PAC3 を 沖縄の 基地に 置いていても 何の 役にも たたないので、この後、東アジアの どこか - おそらくは 朝鮮半島 - へと 移動させるつもりだろう。
(PAC3 の 射程距離が 18 - 20km、沖縄本島 全長が ほぼ 100km であることを 考えれば、そのことは 明らかだ)
DPRK ミサイル発射に 対する 前回の 国連決議の場での U.S.A. の 主張 - 軍事行動を 伴う 制裁 - と 比べ、今回 U.S.A. が 表立っては それを 決議案に 盛り込む 動きが なかったことが、逆に 不安材料と なっている。
今度の 経済制裁措置の 期限が 日本の場合 半年間であることも 合わせ 考えると、U.S.A. は こうした 圧力によって DPRK による 核開発 および ICBM ミサイル開発に ある程度の ブレーキをかけ、朝鮮半島 周辺での 自軍 軍備を 確実にして後、来年度 何らかの 軍事行動を 実行、前後して なしくずし的に 国連決議を 取り付け、DPRK に 攻撃を 仕掛けるという おそれさえ 十分に あり得る。
現在、国連決議とは 別個に - つまり それには 依拠せず - 性急な 経済制裁を 課したのは U.S.A. と 日本の 2国のみだ。 DPRK と 隣接する ロシア、中国、大韓民国ですら 決議に 則っての 実施 あるいは その予定だ。
日本政府が U.S.A. より DPRK 核開発や ミサイルに 関する 最新情報を 極秘に 得ていたことが 最近 明らかに なったが、政府の 突出した 一連の 動きも、おそらくは DPRK の 核による 攻撃対象には 日本は 含まれていない旨、U.S.A. から あらかじめ - 詳細な スパイ衛星による 写真等の 資料を もとに - 通告されて いるからだろう。
これは、いわば 典型的な 機会主義であり、そこには 将来への 展望など 全く 見当たらない。
こうした 危機的な 局面であるからこそ - でき得れば - 友好条約の 締結をも 視野に 入れた DPRK との 協議に 早急に はいることが、U.S.A. の 軍事行動による 事態打開策などより、よほど 東アジアの 平和と 安定とに 寄与する、と 考えられるのだが ...


(追記) 政府としては、今回の 核実験 自体、平壌宣言*1に 違反するとの 認識のようだ。

"Japan also regretted that the DPRK's actions were in contravention of the Japan-DPRK Pyongyang Decraration." by Kenzo Oshima

(国連安保理での 発言より)