木村草太氏、村中璃子氏との対談「『子宮頸がんワクチン』問題」の発言から
News Picks 2018年 3月 17〜19日
「私には娘がいますので、日本でも子宮頸がんワクチンを導入するという話がニュースに出たころから、いつ開始するのか、対象年齢はどうなるのか、安全は確認されているのかなどについて、それなりに気にかけていました」(木村草太氏) pic.twitter.com/TH9HBxpZlz
— seki_yo (@seki_yo) 2018年7月3日
「子宮頸がんワクチンの接種後に始まったという激しいけいれんの様子や、漢字が書けなくなってしまったなどという症状の話をテレビで見た際には不安を覚えましたから、さらにインターネットで情報を確認するなどしました」(木村草太氏)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年7月3日
「ただ、その時点では、副反応を訴える人がいて、定期接種の積極的接種勧奨をやめたという以外に、はっきりとした情報もありませんでした。娘が対象年齢になる前に、きちんとした調査がなされることを期待して待つしかなかったのです」(木村草太氏)
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「昨年あたりから、ワクチンと副反応とされる症状について、因果関係はないのではないかという報道も目にするようになってきました」(木村草太氏)
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「そんな中、村中さんの『ジョン・マドックス賞』の受賞をきっかけに、インターネットを中心に報道が増えたことで、私は自分なりに感じた3つの問題点について考えてみたんです」(木村草太氏)
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「1つは、子宮頸がんワクチンに本当に予防効果があるのかということ。2つ目は、副反応とされるさまざまな症状と子宮頸がんワクチンの因果関係はどうなっているのか。そして3つ目は、国の姿勢ですね」(木村草太氏)
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「1つ目に関しては、論文などを読んでいくと、少なくとも私が調べた範囲では、子宮頸がんの原因となるHPVの感染や、がんになる過程の異常(異形成)を予防する効果は確認されていて、根拠があって勧められているものだということがわかりました」(木村草太氏)
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「2つ目の問題は、村中さんの書かれた記事や、それに異を唱える側の主張などもいろいろと読んでみて、副反応が原因とされる被害が、子宮頸がんワクチンによるものだと医学的に立証されているわけではないことも理解しました」(木村草太氏)
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「となると、積極的接種勧奨が再開されてもいいように思うのですが、厚労省は差し控えたままですよね。でも、積極的に勧奨しないというだけで、今でも希望すれば公費で受けられるわけです」(木村草太氏)
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「そもそも子宮頸がんワクチンが危険なものだとしたら、認可を取り消さなければいけないはずなのに、それもしていない。こうした厚労省の姿勢には、やはり問題を感じました」(木村草太氏)
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「ある程度の情報を集めた上で、どんなワクチンにも副反応があることを念頭において考えてみても、子宮頸がんワクチンは、受けないよりも受けたほうが利益が大きいと、私は判断したんですね」(木村草太氏)
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「そこでTwitterで、『子宮頸がんワクチン。娘がいるので、定期接種化されて以来、注目していました。ここ1〜2年の副反応に関する調査状況を見た結果、我が家では、受けさせる方針です。(続)」(木村草太氏)
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「(承前) 大事な大事な子どものことですから、信頼できる情報に基づいて、冷静に判断してほしいと思います』とツイートしたところ、さまざなリプライが寄せられまして」(木村草太氏)
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「攻撃的なものもあれば、善意からやめるように説得しようとするものもありましたね。危険だと訴える情報を寄せてくださる方もいましたが、どれも根拠があるとは思えないものでした」(木村草太氏)
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「私が在住している自治体では、予防接種の案内に『ワクチンとの因果関係を否定できない症状がワクチンの接種後に特異的に見られたことから、定期接種を積極的に勧奨はしていません』というような文言が書かれています」(木村草太氏) pic.twitter.com/0krpq6Ma6x
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「基本的には厚労省の勧告に応じた表現だと思いますが、自治体側で『やめておいたほうがいいよ』と受け取れる情報を独自に加えているところもあると思うんですよね」(木村草太氏)
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「ワクチン関連の訴訟で薬害が認められるには、一般論として、『ある条件を満たした人がワクチンを接種したときには、これこれこういうメカニズムで、このような副反応が発生する』ということが証明される必要があります」(木村草太氏)
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「その上で、『この条件が見逃されていたことで、条件を満たしていた人がワクチンを接種して、副反応が生じてしまった』と認定された場合に、特殊な条件を見逃した責任が問われることになります」(木村草太氏)
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「可能性は低いと思いますが、仮に今回の訴訟の中で勝訴する原告が出てくるとしたら、そのような認定がされるはずです」(木村草太氏)
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「ただそれは、『この条件を満たした人にはワクチンを打ってはいけない』というだけであって、『積極的接種勧奨が完全に間違っていた』という話にはならないと思いますね」(木村草太氏)
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「ですから、今回の国家賠償請求訴訟で原告の方々が勝訴するには、『どういう条件を満たしたときに、その症状が発生するのか』を主張・立証していかなければならないはずなのです」(木村草太氏)
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「いろいろとお話ししてきましたが、ここで今、いちばん伝えなければいけない情報は、子宮頸がんワクチンは定期接種であるということですよね。対象の年齢であれば、今でも公費で受けられること」(木村草太氏)
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「あの激しいけいれんの映像に対抗するには『ワクチンは打っていないのに、ワクチンの副反応とされるのと同様の症状が出ました。でも、こういう治療をしたら回復しました。今ではこんなふうに問題なく過ごしています』というような映像がないと」(木村草太氏) pic.twitter.com/rk3UOOBbCl
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「子宮頸がんワクチンの問題でも、9人の医師が『安全です』と言ったあとに、1人が『危険です』と言えば公正になりますけど、なかなかそうはしませんよね」(木村草太氏)
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「こうした議論の比率や質を無視した『両論併記』は、公正でも中立でもなく、誠実でもありません」(木村草太氏)
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「例えば、医学や自然科学の場合には、大規模データをもとにバイアスを排除した厳密な解析を行うといった、いろいろなルールがありますよね」(木村草太氏)
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「学問的な見解の正しさを判断する基準というのは、それぞれの分野で異なります」(木村草太氏)
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「しかし、その分野の基準に適合しているか、順守しているかという観点で判断するという点においては、私はどんな学問分野でも変わらないと思うのです」(木村草太氏)
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「ですので、メディアの方々には、先ほどの比率の話もそうですし、その人がどういう根拠で、どんな基準を適用して主張しているのか、その質にもしっかりと目を向けていただきたいと思いますね」(木村草太氏)
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「やはり、メディアの方は、取材対象となる分野の多くの専門家の意見を聞いて、信頼できる専門家に裏取りをする。あるいは、取材のデザインそのものを、信頼できる専門家に聞くということが大事になってくると思いますね」(木村草太氏)
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「ただ、誰かの言っていることを鵜呑みにして、そのまま報道するのではなく、その主張の根拠を問えるぐらいの勉強をしてから取材して、報道する体制を組み立ててほしいと思いますね」(木村草太氏)
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「私が執筆したり発言したりするときは、自分が名誉毀損で訴えられることも想定して、摘示する事実と、事実をもとにした論評をしっかりと整理して、論拠をそろえてから発表するようにしています」(木村草太氏)
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「私としては、村中さんには、子宮頸がんワクチンが有効であること、子宮頸がんワクチンの副反応とされるものは、ほかのワクチンの副反応とされるものと全く変わらないレベルであるということを、論拠を明確にしながら発信していってほしいと思いますね」(木村草太氏)
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「私は、村中さんが著書でも紹介されていた名古屋市の調査データが非常に説得力があって、理解しやすいと感じたのですが」(木村草太氏)
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「私は、身体反応に苦しんでいる方々への支援について考えていきたいですね。ワクチン接種の有無に関わらず、患者さんたちは本当に苦しい思いをなさっています」(木村草太氏)
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「村中さんが『10万個の子宮』でも強調されていたように、現在、子宮頸がんワクチン接種による健康被害を訴えておられる原告の方々も含めて、本当の意味での支援を、社会がしていくことが重要だと思います」(木村草太氏)
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「日本の判決などでは、経験則を系統的に与える疫学的証拠を集団の因果関係に関する証拠とみなし、個別因果関係の証拠を与えないという理由で疫学的証拠を原告個人に適用することを拒絶する例が見られてきた」(津田敏秀さん)
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「しかしこの態度は、言い換えると、個別因果関係に関する情報を、経験則を用いて定量的な蓋然性を与えてくれる疫学そのものを拒絶していることにもなる」(津田敏秀さん)
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「経験則から得られる一般法則の成立と、成立した一般法則の個別事例への適用とを、全く拒否している態度なのである」(津田敏秀さん)
— seki_yo (@seki_yo) 2018年7月3日
以上、薬害訴訟についての 木村草太氏の 発言は 法律家として 誤りです。
— seki_yo (@seki_yo) 2018年7月3日