川嶋みどりさん「武谷技術論と看護」
川嶋みどりさん「武谷技術論と看護」
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講演会「今なぜ武谷三男なのか〜その思想と現代の諸問題」(2019年 9月 16日) から。https://t.co/8krEQ6p20o
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実践を内面からその実践が如何にして可能であり、如何にして行われるか、その原理について見る必要がある。
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技術は、行為の形でもなく行為の結果でもなく、行為を可能ならしめる原理である。(武谷三男)
日々、目まぐるしい業務の中、正しい看護の方向を模索する者にとって大きなヒントとなり、現在に続く問題意識となっている。
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理論物理学者武谷と、看護師のあいだをつないだのは、実践を大切にする思想と姿勢であった。
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武谷先生に聞く ー 特集 看護技術を考える (看護学雑誌 1968年6月)
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方法論はなぜ必要か
科学と技術はどう違うか
技術と技能の関係
技術者として安全性に責任を
特権を守るが人権は ...
看護技術の位置づけのために
方法論を学ぼう
聞き手 川上武
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『弁証法の諸問題』を読むに当たって
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一番プリミティブな具体的な希望としては、繰り返し読んで下さいということです。ぼく自身、ものを書くと実に圧縮した文章になる人間なんです。第一ものを書くのが嫌いだから ー しゃべるとかなり解説的になるのだけれどね。(武谷三男)
だから一行読み飛ばしてしまうと、もうだめなんです。読み飛ばさないで何度も読んでもらいたいということです ...
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だからサークルで討論しながら読むには非常にいいのではないか。他の文章の 10倍くらいの時間をかけて同じ一行を読んで欲しい。(武谷三男)
やたら長く書くというスタイルではなかったから、しばしば誤解を生んでいろいろな批判を受けたりした。
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おまけに、前後に書いてあることを読み飛ばして、一部分の文章を勝手に解釈していちゃもんをつける。(武谷三男)
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武谷指定論文 ー 1983年 5月 27日
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再学習に当たり、前もって指定された論文
* 武谷『著作集』から 4論文「科学者の心配」他
*『現代論集』から 8論文「原水爆と公害」他
* 読売新聞社『公害・安全性・人権』
* 岩波書店『現代の理論的諸問題』
* 勁草書房『科学入門』
* 同上『現代生物学と弁証法』
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主観的法則性の意識的適用
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"この感じのときうまくいく" ということを意識的に適用する。"この感じのとき" というのが主観的、個人的 "うまくいく" というのが法則性。
そして、"この感じ" を獲得するために訓練する。(武谷三男)
訓練して体得することが意識的な努力ですわね。そうやって身につけることが意識的に適用するということ。だから、熟練しないと技能は使えない。
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訓練してその感じを本当に体得する過程の中に意識的というものがある。(武谷三男)
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武谷 : 安全問題と看護 '69
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(東京看護学セミナー機関誌 No. 8)
安全問題の核 → 平均的に落ち度なくやれるのではなく、最悪の状態の時、危険が起こらないようになっていること。
病院の安全問題への姿勢 → 医師は単なる技術者、看護師は全体を正しく運ぶマネージャー。(武谷三男)
看護婦は医師に適切な指示を出させるようにする。
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医師の指示待ちでは、官僚的責任逃れ。(武谷三男)
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看護における安全性の論理
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* 医師の診断を絶対視するな。
* どんなわがままな訴えも一応取り上げて考える。
* モダーンな技術、効率のよいものは非常に危険が伴うことを自覚せよ (細心の注意と技能レベル)。
* 定型化とデータ過信では安全性は守れない。(武谷三男)
* 100% の安全性を守ること。99% 安全でも残りの 1% で事故は起こる (事故当事者は 100% の危険)。
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* 看護婦の小さな特権は患者にとっては大変大きく感じられる。(武谷三男)
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特権と人権
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差別の話題から
日本軍が中国や南方でさんざんなことをやった。今の青年は、「あれは俺の親父の代がやったことで俺たちは関係ない」と。
だが、親父を殺された息子は「殺されたのは父の代で俺たち関係ない」というかどうか。(武谷三男)
「自分は報復しない。しかし忘れない」という言葉がある。被害者は絶対忘れない。植民地支配然り。(武谷三男)
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臨床現場の悩みから生まれた看護技術学の集成 (1983〜2001年)
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教科書にない実際に役立つ技術を目ざして
* まず、行なっていることの振り返りから
* 1つの病名ではない患者ケーススタディの積み上げ
* チーム医療の強力なパートナー
医師を討論に巻き込んで
* 書き上げた原稿を新人が読んだら動けるか → 何処に問題があるか
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書き直し、文献検討し、討論を重ねさらに書き直し作業を続けて ...
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高度医療技術
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生体情報の飛躍的な増大 (質・量) と高速処理
蘇生術のシステム化・高度化
顕微鏡下の手術装置
人工臓器 放射線治療の進歩
高齢者・新生児を含むハイリスク患者への挑戦
体外受精 遺伝子操作 ヒトゲノムの解明
iPS 細胞の出現による再生医療の可能性など
その先、いったいどのような医療技術が ?
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そして医療現場は ? 看護は ?
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医療の機械化に伴って人間疎外をもたらした医療現場
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看護婦の姿が見えない外来
ディスプレイに集中する医師
血液ガスの値が優先する思考過程
ー 患者は呼吸を楽にしてほしいのに ー
密度とテンポの速さは予想以上に人間疎外をもたらした (患者・医療スタッフともに)
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* 目 → ディスプレイに集中 * 手 → キーボード
* 患者の訴えよりも画面上の選択肢
* アセスメント → モニター監視 デジタルデータ
* リスクマネージメントシステム
患者の尊厳の脅かし (おびやかし) → 行き過ぎた医療安全
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安全優先で失いつつある ?
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* 患者の尊厳
パーコードで本人確認
訴えよりもデジタルデータ過信
* 患者の安楽性 (人間らしさ 苦痛緩和)
生活行動援助の軽視〜放棄
患者の行動抑制 (物理的・言語的)
↓
非倫理的言動 何もしないことでクリア ?
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このままでよいか 看護
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看護の存続が懸念される環境と事象
高度医療、超高齢化
医療経営と効率化 → 本来の看護の後退
過密・高速回転の職場環境
揺らぐ専門職としてのアイデンティティ
理念の先行と実践量の低下
確固とした信念の持続と押し返す力の弱体化
看護の受け手の失望と諦め
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入院体験者 介護直面家族らの想い ...
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看護実践の真価とは
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「生命を維持・継続する日常的、習慣的ケア」を誰もが支障なく営むこと → 人間が人間らしく、その人らしく生きていく上での諸々の営みを支援することにより、心身の状態をよりよくし、生きる力を引き出す。
あらゆる可能性に働きかけ、気持ちよさを体感しつつ、内面の治癒力を最大限に発揮する。
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病期ごとに避けられない心身の苦痛・苦悩の緩和を図る。
先進的医療を牽引する可能性を持った看護。
あらゆる医療技術の中での優位性。
(川嶋みどりさんの お話、とても 示唆に 富むものでした。 子宮頸がん (HPV) ワクチンによる 健康被害を 考える上で 実際に 役立ちそうです ... )
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(参照) 再論 メモ・議論について 子宮頸がん (HPV) ワクチンと安全性https://t.co/uhV8ST9aFg
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