miscellanies

UNIX による オペレーションシステムの 拡大は、computer networks の 発展と ほぼ 併行している。
70年代 初期、 network は まず 地理的に 離れた 大学や 研究所の workstation の間で 構築された。
それぞれの 大学や 研究所では - 現在も そうだが - 数台の workstation に対して、ユーザは terminal (端末) を通じ 参加するという、いわば pre-network という形を とっていた。
ユーザは 各端末から ログインして workstation を 利用する。UNIXマルチタスク OS であるから 当然、このような 用途に 適している。
(UNIX には ln という コマンドが ある。もともとは 同一システム内の ハードリンク作成のための ものだったが、その後 soft link という 考え方が 採り入れられ、他 のユーザの ファイルを 自由に 閲覧する、という 発想が 生まれた。これは ネットワークにおいて workstation 間で 情報を 共有するという その 最初期の 指針と 方向性を 同じくするものだ)
話を pre-network に戻すと、現在 こうした style を 受け継ぐものに、各プロバイダの提供する web page 用の space がある。
操作も ほぼ 同じである。ユーザは ftp ユーテリティにより ログイン、自分の ディレクトリに 移動して web page を 作成していく。
本来、プロバイダの 役割は ユーザと インターネットを connect する、という 一点のみであった。そのため プロバイダの 収入源は 自サーバーの 保全と インターネットの ハード部分 (共用ケーブルを含む) の保守の 対価としてであり、その権限も この範囲に 限定されている。
インターネットの 側からすると、プロバイダという 中継地点は 背後に 隠れて、直接 ユーザの システムに 繋がっているように見える。
ところが ユーザの web page の space を 自らの サーバに 割り付けることは、彼らに ネットワークの 管理者と 同等の 意味あいを 持たせることになる。つまり 管理者という 新しい側面を プロバイダに 付与すること、これである。
ただ、この web page - blog も含まれる - の 管理者という役割は、実際には それが web 上に 置かれることで、いわゆる 企業内ネットワーク (pre-network) という 範囲を 越えるものと なっている。
管理者としては 各ユーザを その指揮下に 置いているが、インターネットの 仕組みの 上からは、それに 参加している 一ユーザでしかなく、当然 自らの 管理する 各ユーザと 同等の 権利しか 行使できない。
これを 二律背反とみて 切り捨てるか、あるいは こうした蓋然性 (あるいは 可能性) のもとで 新しい方向を 探っていくのか、まだ 誰も 考えてはいないように 思う。
(つづく ... かも)