読書ノート

[Imperialist invation]
飯塚浩二著 『アジアのなかの日本』を 読みかえしていると、1898年に 書かれた マッキンレーによる パリ講和会議宛ての 訓令が 引用されていた。
マッキンレーは セオドア・ルーズベルト海軍次官だった当時の U.S.A.の 大統領だ。

「フィリピンは いまや 異なった 基礎の上に 立つ。... わが軍が マニラにおいて 勝ち、現在 保有していることが、われらに 軽視すべかざる 責務を 負わせているのは、まぎれもない 真実である。... われらの いかなる 欲望や 計画を 別とするも、戦争が われらに もたらした 新たな 義務と 責任とに 対しては 無関心たり得ない」

「わが国の 現在の 権益と 指導する 諸原則の 実際的適用、その 義務遂行に 関する 本来の 手段、将来への 保証 ... 等は、われらの 戦争を 正当化なるものとし、人類の 正義、道徳、目的等と 完全に 合致するものと 信ずる」

「以上 述べた 観点は、少なくとも、米国が ルソン島を 完全に 手中におさめ、その 宗主権を 握らなければ、達成することが できないのである」

彼らが フィリピンの 独立など まったく 考えていなかったことが わかる。 それは 日本軍も 同様だった。
(参考) http://www.jhu.edu/news_info/jhupdate/kramer1.html