miscellanies

[Marjane Satrapi] Persepolis
Chicken with Plums
フランスが Persepolis を アカデミー賞 外国(語)映画部門 候補に 選んだことで 今後 さまざまな 議論を 呼ぶ 可能性が でてきた。
http://international-animated-films.suite101.com/article.cfm/persepolis_frances_pick_for_oscar


あまり 知られることは ないが、イスラム革命の後 イランでは -- 先行する エジプト民族革命 それに アルジェリア独立戦争後の それぞれの 政権と 同じく -- 国民革命を 共に 闘い、ある意味では 起爆剤の 役割を 果たした 左翼勢力に 対し、国民生活の 安定化が 実施される 以前に -- これこそが 革命の 目標であるのに -- 早々と その 非合法化を 断行している。
たとえ 弾圧の 名目が イスラムによる 統合で あっても、実質的には、政権の 中枢に ついた 階級 = 国内ブルジョアジー/商人層 による、宗教の 名を 借りた 権力の 独占で あるに すぎない。
これは アジア - アフリカに またがる イスラム圏での こうした 階級の、いわば 常套 (じょうとう) 手段であり、また 彼らが 共有する 政治的センス = 認識なのだろう。
そのような 政権には、当然ながら 国内の 少数民族との 軋轢 (あつれき) を 解決することなど できない -- 彼らも また ムスリムなのだから。
また、イラン都市部での 左翼勢力が 相対的に 弱小だったことも 非合法化を 容易にしたと いえる ...


今回の フランスによる Oscar 参加の 決定を 受けて、イラン現政権寄りの blog でも 反対の 意志表示と ともに その 理由づけが されている。
ある blog では Marjane の 両親が 共産党員で あったとし、共産主義イスラムに なじむものでは なく 共産党は かつての ソビエトの アヤツリ人形であって、それゆえ 彼らは ナチスドイツに 匹敵するとまで 極言している。
第二次世界大戦後の 歴史を 少しでも 知るものに とって、ソビエト・ ロシアによる アジア各地での 従属化政策は -- 一時期の インド経済を 除けば -- すべてが 失敗に 終わったことは 常識だと 思われる。 当然、大戦直後の イランにおける 混乱も 含めてだが。
イラン革命 当時、ソビエト寄りだと いわれた ツデー党や 都市ゲリラを 組織した フェダーイーン・イ・ハルクが、こうした ソビエト・ロシアによる 身近な 過去の 失敗を 知らなかったなど まず 考えられない。
イスラム 復興の 名を 騙 (かた) った、歴史を 極端に 単純化する そうした デマゴギーが、人々を かりたてて、現実的な 力 = 暴力と ならなければ いいのだが。
(追記) ちょっと 訂正。