miscellanies

おととしまで家にパソコンはなかった。stand alone のパソコンに興味はなかったし、ノートパソコンなんてどこがノートなんだ、と思っていた (今でも思ってるけど)。
ある時、本屋の棚で Linux Japan のバックナンバーをみつけた。ちょうど linux の最初のブームが終わった頃の号が揃っていた。パラパラ見ていると、けっこうひきつけられるものがある。
そのとき、なんとなくだが、「苦しい」けど「楽しい」という印象を記事から感じた。
過去にぼくのさわったコンピュータといえば、ばかでかいオフィスコンピュータだった。テレタイプで invoice や packing list を打ち込むと、紙テープがでてくるやつ (大昔だ !!)。全然融通がきかなくて dead stock 1つ消すこともできない。
リース会社から SE もときどき来ていたが、端末を扱う人間など目に入らなかったようだ。管理者を通して必要最低限の情報しかくれない。まあこっちも興味ないしネ。
ビルの家主がケチでときどき夜間、電源をかってに落とすことがあった。それが原因だったかどうか忘れたけど、何度かコンピュータがダウンした。
そうなるとタイヘン。backup にとってる何十枚かのフロッピーから(?) データを復元しないといけない。SE は毎晩泊り込みで青黒い顔をしていた。それで、毎日顔をつきあわせていても、やっぱりこちらに顔を向けることはない。
今だって同じだろう。業務用のサーバを中心に何十、何百の端末があって、変わったことといえばそれぞれの端末に windows がくっついてることぐらい。サーバでデータを保守している人間は以前よりもっと孤立している。
だから (人というフィルターを通して見ると) 今のままではコンピュータの社会への適応に未来があるとは思えなかった。
そこに、さっきいった「苦しいけど楽しい」という感じ。ぼくのカンチガイかもしれないが、
苦しい = 能力を上げないと次の step にすすめない
楽しい = step が 1つあがるとそれだけでうれしい
かな ? こんな単純な動機でけっこう夢中になってる人間がいるんだ。これはおもしろそうだ → やってみるか。
で、さっそく plan をでっちあげてみた。

  1. 予算は (すべて含んで) 10万円まで
  2. 購入するもの = パソコン本体、ディスプレイ、モデム/ルータ、プリンタ (それに 机とイスも)
  3. OS は linux をインストール
  4. プリンタの設定は自分で
  5. ADSL 接続/ルータの設定 ← これも自分で

期間は1ヶ月以内に ... って、もうめちゃくちゃだ。
コンピュータのハードについては次の本を参考にした。

  • 星野芳郎著 「最新科学の常識」 岩波ジュニア新書 82年刊 (これは よく書けてる、ただし絶版 ?)

ソフトについては ... わからないけど、なんとかなるんじゃない ?
パソコンをたちあげて、ネットにつないだのは大晦日の晩だった (プリンタの設定は linux 用のドライバがまだなかったので少し遅れた)。
それからはまわりの連中にそれとなく linux をすすめたけどなかなか腰をあげない。こっちもよくわかってないから、しかたないか。
昨年10月に - 急に思いついて - 自分の HP をたちあげてみた。今年の正月あけには - まちがって - はてなにも登録してしまった。
訪れる人がいるかというと ... sigh ...
というわけで (←強引にまとめる)、ぼくの場合、動機というか、推進力というか、

おもしろそうと思ったら 後先考えず まずやってみる

ということがないとダメみたいだ。
最後に、座右の銘を一つ、

今までの人生、一度も 後悔したことはない。 (けど、しもた .. と思たことはある)