miscellanies

[酒とバラの日々]
気がつくと、近くの 横断歩道で いつも 見かける 中年の 女性が いた。 酒の 小びんを 握って 立っていた。
聞いてみると 近所では 評判の アルコール中毒の 患者で、目が 合うと すごい 形相で 睨みつけられるらしい。 そうなのかな ?
いつも 小奇麗な 服装だし、色の センスも わるくないし。 視線が 合っても、こちらから 目を 逸らすことは ないからか、睨まれたことなんか ない。 横断歩道の 前の 公団住宅に 住んでるとの ことだった。
古くなった 公団住宅が 建て替えられて キレイになった頃、少し前から 彼女が 酒を 断っているという ウワサが 聞こえた。
しばらくして 横断歩道の 近くで 見かけないので、聞くと、新しくなったばかりの 公団住宅から 彼女が 飛び降り自殺を したという 事実を 聞かされた。
酔っているときと、そうでない ときと、どちらが 彼女の ほんとうの 人生だったんだろう ?