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[渡邊孝明] "映画 「廃都」 製作日記"
(video)
(via http://blog.goo.ne.jp/haito777ok)

時を 経て (福島第一原子力発電所の) 正面入り口から 近くの 町へと 移動した 僕たちは、たまたま 出会った 車上の 人に 「 ... へは どう 行くのか?」 と 聞いたのです。

実は、一箇所だけ 原発の 全容を 撮影できる 場所が ソノ 近くに あったのです。

彼は 「行かれるが ... 」 と 答えてくれました。

「でも 行くな」

大声でも なく 怒りの 声でも なく 諦めきったような 落ち着きの 中で 淡々とした 声でしたが、初めて 僕らは 恐怖を 覚えました。

彼は 内ポケットから 線量計を 取り出すと、僕の 身体に 向けました。

その 線量計が ピーピーと 鳴っていました。

「あそこは ... 全然 違うから ... 行くな」

そうして 彼は 去っていきました。

多分 彼は、東電の 下請け労働者だったに 違いありませんでした。

(3月 30日 福島)