web archive

[福島からの 自主避難者に 関する 要請]
7月 15日、東京で 行われた NPO 6団体による 原子力賠償紛争審査会事務局との 交渉。
http://www.foejapan.org/energy/news/110715_2.html
プレスリリースの際、配布された 資料は こちら、
http://www.foejapan.org/energy/news/pdf/110715all.pdf (pdf file)
(参考) 会見の 最後のところを 文字に 起こしてみました ...

マスコミの方に お願いが あるんですけれども。

実は 「子どもたちを 放射能から守る 福島ネットワーク」で いろいろな 要請を 出したりとか パレードを したりとか、そういう 活動を している中で -- もちろん 政府との 交渉も 含めて -- 報道が どういうふうに されたかというのが、特に 県内の メディアが どういうふうに されたかというのを ちょっと 話を しておきたいんですけれども。

私たちが 最初に (ネットワークを) 立ち上げたときの 報道は まったく されなくて、記者会見のときに 「何を いってるんだ」みたいな 扱いでした。

というのは、たまたま リスクアドバイザー (山下俊一) が 記者会見をした その直後に 私たちが 記者会見をしたと いうこともあって、リスクアドバイザーが 「安全だ」と いってる後に 「校庭が これだけ (線量が) 高いので 危険です」と いっても 誰も 聞いてくれなかったと いうことでした。

その後も、新聞に まず 載る、それが 目標だみたいな かたちで やってたんですけど なかなか 載せてくれなかったんです。

(それが) やっと このあいだ、(私たちの) 避難の 相談窓口を、広瀬隆さんの 講演会の後に 行なったときの 記事を 地元紙が (紙面の) トップに 載せてくれたんですね。

新聞、二紙 あるんですけど、そのうちの 一つの 新聞社が 載せてくれたんです。 わたしは うれしくなって 電話を しました、「どなたが 書いてくださったんですか?」って。

そしたら 「えっ、何か あったんですか?」って いうから、「いや 載せていただいたので、いままで 載せていただけなかったから お礼の 電話なんです」って いったら 「いやいやいや、事実を 伝えるのが マスコミの 使命ですから」

ハッと 思いました。 今まで 何回も 取材に 来てて 一度も 載せなくて、どうして マスコミの 使命が そこに でてきたのかなって 思ったんですけど。

まあ 避難とか そういうので、おかあさんが 不安がってる そういうとこ、窓口が 殺到していると いうような 記事の 内容だったんですけども。 だから、国が だしてる 20ミリが どうのこうのと、そういうことの 問題では ないから 出せたのかなと 思うんですが。

で、その記事が トップだった、カラー写真の 大きな 取りあげ方だったと いうことで、その記事を 読んだ -- ほんとうに 新聞とか テレビしか 知らない、パソコンを やったことも ないような 人のほうが 福島県民は 多いんですね。 で、情報は そこからしか 入らない。 ましてや、小さな 一所懸命 (記事に) 書いてくださってるような 雑誌も 読まないと いうような 人が 圧倒的に 多くて。

そこからしか 情報が 得られない おじいちゃんや おばあちゃん、あと 高校生なんかが その記事を 読んで、避難の 相談に 来られたんです。

なので、やっぱり ほんとうに マスコミの 影響っていうのは 大きいな、というのを 実感しました。

(そのときに) 事実を 伝えるのが マスコミの 役目で あるのならば、(賛否) どちらの 意見も 載せてほしいと 思いました。 「いいからとか 悪いからで 載せたわけでは ないです」って その 記者の方は おっしゃったんです。

あたりまえです。 事実を 載せるのが マスコミであれば、このことが いいとか 悪いとか 論じてもらう 必要は ないです。 こういうことが 起こってますと いうことだけ 載せてもらえれば。

それを 見た、読んだ方たちが 自分で 決めて 行動を 移す、そのくらいの 知識は 持ち合わせていると。 だから、無用に 不安を あおるようなことは いわないでくれ、と いうんじゃなくて、事実さえ 伝われば それで 判断が できるような 福島県民だと わたしは 思ってるので、事実を ほんとうに 伝えてほしいな、と いうことを (記者の みなさんに) お願いしたいです。

(「子どもたちを 放射能から守る 福島ネットワーク」 世話人 佐藤さん)