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[NHK 「かぶん」 ブログ] "菅谷昭氏 質疑応答 (5月 19日)
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/100/82400.html
数回 読みなおして ようやく 理解できた、誤解を 招きかねない 箇所も あるし。

質問: 今、お話が あった 福島の事故と チェルノブイリの事故は 根本的に 違うと いうことだったんですけれども、この 違いというのを ご説明いただけますでしょうか。

菅谷: 空中に 放出された 放射性物質の 量というのは、チェルノブイリというのは、ちょうど 広島型原発の 原爆の、500倍から 600倍と いわれております。 今回の 福島の場合は、その、政府、東電の 報告に よりますと、量は その 1つ 下の オーダー、10分の1 くらいと いうことで いきますと、空中に 出ている 量というのは、少ないと いうこと。 ... レベルっていうのは、福島の場合と チェルノブイリを 比較すると、(放出された 放射性物質の) 量としては、もう はるかに、今 いったように チェルノブイリが 10倍ほど 多いと いうことです ...

質問: 今、妊娠中で、もうすぐ 5ヶ月に なるんですけれど、今の 福島市放射線の量で、おなかの 赤ちゃんには どれくらいの 影響があって、もし 影響が あるとしたら、どんな 影響が 赤ちゃんに 出るのかなと いうのが 知りたいので 教えてください。

... 少なくとも 私は、福島市に おきましては、報告されたものを 見る限りにおいては、空間線量というのは、今、こういう 大気中のですね、汚染されている 状況というのは、これは 安全だということに なっていますから、それはそれで いいと思う。 ただ、問題はですね、被曝というのは 2種類に 分けます。 1つは 外部被曝と いうことですね。 もう 1つが 内部被曝と いうこと。 ... で、今回の 場合には、いわゆる 内部被曝を しないように 注意することは 必要だと 思うんです。 これは 皆さん 同じです。 (この後 経口摂取の 話が でてくる)

質問: 今まで、年間 1ミリシーベルトと 年間の 基準を 定めていたところを 20 まで あげて、それも すべて 乳幼児にまで 適用されていると いうことが、不安を 覚えていて、その基準が 本当に 安全なのかと。

菅谷: 今回のような 原発の事故が 起こったような ときには、もう少し 基準を 上げていいよと いうのが、この 国際の 放射線防護委員会の 規定がある ICRP。 今回の 場合には、今、福島の 場合には、そういう 緊急事態ですから、1ミリでは とても 無理ですから、20ミリまで 上げているんです。 ... だから 何をするかと いうと、できるだけ 子供さんには そうなれば、20ミリで いいとはいうものの、内部被爆を 防ぐようなことを お父さん、お母さんが やってほしいと いうことしか いえないと 思うんです。

質問: 3歳の 男の子の 母親なんですけれども、今、福島市、安全と 聞いて 少し 安心したのですけれども、でも やっぱり あの、こちらの 保育園でも まだ 外遊びを させてませんし、私も 自分の 子供を 外遊び させてません。 ... ただ、今後、少しでも 外で 遊ばせたいという 気持ちは ありますし、どのくらいの 基準を 目安に したらいいのか。

菅谷: ... 今の 状況では、県は、土壌の状況は もう 出していると 思いますから、そこを 皆さん方、ぜひとも きちっと 把握していただきたいと 思います。 ... ある意味 初めて 経験する、日本は もちろん そうですけれども、世界でも チェルノブイリを のぞけば 初めての 経験ですから、もう それを やっぱり 注意して、放射線の 被曝に 関しては、自分で 注意して 見ていくしか ないのかなと、私、思っています。

質問: 年間 20ミリシーベルトとか 話が ありますが ...

菅谷: 私、放射線の 専門家では ないものですから、今のような 話というのは、私は 正確に お答えできませんが、例えば 累積といって 毎年 10だったら、2年目は 20で、3年目は 30という 考えですよね。 そうでは ないはずです。 ... 累積は、1年間の 累積は、いいですけれども、それが 年に わたって来年が 20で どうするのって、そういう話では ないと 思います。 もし そうだったら えらいことに なってしまいますから。

まだ 続きが あるけど、省略。 ただし 質疑の 最後で、経口摂取 (食品に 関する いわゆる 制限値) についての 興味深い 事実が でてきます。

実は 私、今回の 暫定基準の 食品安全委員会の 参考委員として 呼ばれまして、国に 行ってきまして、今回の 暫定の 基準値をですね、急遽 厚生労働省が 決めたんです。 ... これは 実は 日本じゃ なくてですね、国際放射線防護委員会、あるいは また、WHO とか、IAEA国際原子力機関って、これが 出している 値を 参考にして、 日本が 暫定的に つくって、つくったものです。

これですね、
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e.html
(追記) その後 3月22日、松本市役所での 記者会見を 見たが、福島の 講演は 内容が 大きく 後退している。 厚生労働省に 出向後、自らの 意見を (何らかの 理由で) 変更したのでは ないだろうか。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000017tgn.html