miscellanies

[定型詩的発想]
「日本の 定型詩というと、短歌や 俳句ばかり 取り上げられるけど、旋頭歌や 仏足石歌だって あるし、意識してないだけで 七、七、七、五 とか 特に めずらしいほどでも ないね」
「例えば ?」
「これなんか そうだろう」

親の 意見と (7)
ナスビの ヘタは (7)
千に 一つの (7)
ムダも ない (5)

「それって コトワザじゃない !」
「では、こんなのは ?」

人に 聞かれりゃ (7)
お前のことを (7)
年の離れた (7)
妹と (5)

「たしかに 歌謡曲の 歌詞には 多いな、七五調や 五七調が」
「だろ ? 「女心の歌」なんか その典型だし、「大井追っかけ音次郎」とか 「たった二年と二ヶ月で」は タイトルまで 七、五で まとめてる、二つとも 同じ 作者だけどね。 難しいが そんな 定形から 離れようとした 作詞家も いるよ、これとか ...
「秋冬」 (原大輔 歌)
(video)
「できたら 三ツ木清隆...
「(無視して) 北原白秋に バラを うたった 詩が あるのを 知ってるだろ」
「そういえば 聞いたことが ある」
「こうゆうの」

薔薇の木に (5)
薔薇の花咲く (7)
何事の (5)
不思議なけれど (7)

「あれ ? ちょっと 違う 気がする」
「そうだね、こんな風に 覚えてるんだ」

薔薇の木に (5)
薔薇の花咲く (7)
何の不思議も (7)
ないけれど (5)

「同じ 定型詩でも 口語に なってるね。 せっかくだし、今度は 口語自由詩に してみようか」
「そんなこと できる ?」
「簡単だよ、行を 変えるだけ」

バラの木に バラの花は咲く
何のふしぎも ないけど

「ナットクした ?」
「うまく 言いくるめられたような ...