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[荒このみ] 『マルコムX - 人権への闘い』
マルコムX (岩波新書)

I read once, passingly, about a man named Shakespear - I only read about him passingly - but I remember one thing he wrote that kind of moved me.

He put it in the mouth of Hamlet, I think it was, who said, "To be or not to be" - he was in doubt about something - "whether it was noble in the mind of suffer the slings and arrows of outrageous fortune"

- moderation -

"or to take up arms against a sea of troubles, and by opposing end them."

And I go for that.

If you take up arms, you'll be end it. But if you sit around and wait for the one who's in power to make up his mind that he should end it, you'll be waiting a long time.

- Malcolm X

私は 前に、たまたま、シェークスピアのものを 読み -- 私は 彼のものは 偶然 読んだだけだ -- だが 私は、彼の 書いた あることで ちょっと 感動したことを 覚えている。

ハムレットの セリフを 通して 彼は 語る、「生きるべきか、それとも 死か」。 そう 言ったのは、私が 思うに、彼は 何ごとかを 悩んでいたのだ。 「残酷な 運命による 石つぶてと 弓矢とに その 胸のうちで 苦しむことが 名誉となるのか」

穏健だ (moderation)

「それとも 多くの 困難に 立ちむかい 武器を とって 反抗することで それを 終わらせるのか」。

そして、わたしは こちらを 選ぶ。(And, I go for that.)

もし あなたが 武器を とるなら、あなたは それを 終わらせるだろう。 しかし あなたが なにも せず、それを 終わらせようとする 決意の できる 誰かを 待っているなら、あなたは 長い間 待ち続けることに なるだろう。

著者は Malclom X の 全体像を 描くことを この著で 意図し -- 新書版という 小さな スペースで それは 冒険だが -- 適切に 記述し、かつ コンパクトに まとめあげた。
では、U.S.A において Malcolm X の 後継者 -- その精神を 継ぐもの -- とは 誰なのか ? 著者が いうように Barak Obama に 代表される、権力の 中枢に いる 黒人層なのだろうか ?
精神的継承者という 言葉から 「精神的」という 修飾語を 取りされば はっきりとするが、それは 潜在的には、現在の 都市貧困層 -- 大多数の 黒人 -- であり、より 直接的には、著者も 「はじめに」で 述べたように、最初に、Black Panther Party によって 受け継がれた。
ただし、それは Stokely Carmichael でなく、Eldridge Cleaver ないし Huey P. Newton の ことだが ...

革命の 前衛として われわれが しなければ ならないのは、行動を 通して これを 正すことである。...

この国でも、黒人革命家は 手本を 示さなければ ならない。

キューバキューバであり、合衆国は 合衆国である 以上、 われわれは キューバで 行われたことを そのまま くり返すわけには いかない。

キューバには ゲリラを 守ってくれる 後背地が たくさん ある。 この 合衆国では 都市が 主だ。

(そのためには) われわれは この国の 技術と 通信の 力、電話、テレタイプ 等々によって 極めて 敏速に 通信する (敵の) 能力に 抗しうる、新しい いくつかの 解決策を あみ出さなければ ならない。...

この 方法や 手段については これ以上 立ち入ろうとは 思わないが、われわれが 行動を 通じて 教育 educate することだけは 確かだ。

われわれは、人びとに われわれの 印刷物を 読みたい 気を 起こさせるような (そうした) 行動を しなければ ならない。

なぜなら 民衆は この国の すべての 書物に 興味を 持つわけでは ないからだ。

何しろ むやみと 書物が 多すぎるし、しかも 人を 退屈させるものが 多いのだ。

- Huey P. Newton

Black Panther Party 設立時、彼らは 公然と 自らを マルクス・レーニン主義者であると 宣言し、地下に 潜むことなく、その 活動を 開始した。 Angela Davis もまた 共産党員であった。
この事実こそが、FBI により 徹底的な 弾圧を 受けることとなる -- 語られることのない -- 最大の 要因であり、その 手段といえば、戦前の 日本における 特高の 所業と 比較できるほど 陰湿で、しかも 銃火器を 用いた 文字どおり 暴力的なものと なった。
Black Panther Party は その後、分裂等により 弱体化し、運動方針の 転換を 余儀なくされる。
今、Malcolm X の 継承者は U.S.A. の どこにも 存在しない。 当然、Balak Obama が その席を 占めることなど -- たとえ それが 「精神的」で あったとしても -- 不可能だ。
最後に もう一度、Malcolm X の 言葉を くり返そう。

If you take up arms, you'll be end it. But if you sit around and wait for the one who's in power to make up his mind that he should end it, you'll be waiting a long time.

(追記) ちょっと 訂正。