読書ノート

[Rosa Luxemburg]
資本蓄積論

植民地での 資本による この 方法が 適用された その 古典的な 例を 提供しているのは、インドにおける イギリスの (植民) 政策と アルジェリアにおける フランスの 政策である。

Rosa Luxemburg は ここで、イギリスによる インドの 村落共同体の 破砕へと 記述を すすめた 後、すでに 彼女が 『経済学入門』の 中で 見いだしていた、アラブ (農業) 共同体による フランス植民政策への 頑強な 抵抗の 論述を 「手稿から 切り取り、『資本蓄積論』のために (そっくり そのまま) 用い」ている (『経済学入門』 編集者による 脚注)。

(フランス 侵略以前の アルジェリアに おいては) たとえ 都市部では、ムーア人ユダヤ人の あいだ、商人・手工業者・高利貸しの あいだで、私有財産(制)が 支配的であり、また 平野部では すでに (領土の) 広大な 地域が トルコによる 属領統治 以来、(侵略者による) 国有地として 横奪されていたとはいえ、しかも なお、利用されうる 土地の ほぼ 半分は 不分割の 財産 (= 共有財産) として (原住民である) アラビア・カピーレ族に 属し、そして そこでは、太古からの 家父長制的 慣習が なお 支配的であった。

(遊牧生活を 営む) どの 種族においても、その 一定の 遊牧地域と、彼らが 幕営するところの 夏と 冬の 一定の 滞在地とを 所有していた。 農業を 営む アラビア人たちも、やはり その 多くに、種族の 共同所有する 土地が 存在した。

(彼らの 家父長制的) 大家族 集団における 家政は、一括して、最年長の、とはいえ やはり 成員である 家族の 選挙に もとづいた 女性によって、あるいは また 順次 女性たちによって、指導されていた。

カピーレの 大家族 (制度) -- アフリカの 砂漠 周辺に あった こうした 組織の 独自な ものとして、南スラブの 著名な 「大家族」(ザトルーガ) と 一対を なしている -- は 土地の 所有者で あるばかりでなく、全成員の 職分 遂行に 必要であり、彼らによって 取得された いっさいの 道具・武器 および 貨幣の 所有者でも あった。

私有財産として 各人に 属するのは、男性では ただ 1着の 衣服、女性には 結婚の 贈物として 自ら 受け取った 衣類と 装身具のみで あった (A. アルトー、A. ルツルノー著 『カピーレ人の風習』 1873年)。

自然経済に対する闘争

(この項 続く)