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[Benjamin Flanklin] On The Age of Reason
『理性の時代』 の 原稿を 送り 意見を 求めた Thomas Paine に あてた Flanklin の 手紙です。 当然だが、Paine は 彼の 忠告には 従わなかった。
http://en.wikisource.org/wiki/On_The_Age_of_Reason

『理性の時代』 について

Benjamin Flanklin

Thomas Paine への、彼の 『理性の時代』 草稿についての Flanklin の 論評

君の 原稿を 少々 注意して 読み終えた。 君が 神全般を 許容しているにも かかわらず、ある 特定の 神 (キリスト教) には 反対だと する その 論旨により、君は すべての 宗教の 基礎を おびやかした。 (人々を) 認め 加護し 導く、そして おそらく 恩恵を 与えるであろう 神の 指図は そこには なく、神を 礼拝し その 不興を おそれ あるいは 加護を いのるための 動機は (そこには) 存在しない。 私は、たとえ 君が それを 望もうとも、君の 主張に 関する どんな 議論も (君とは) 始めないつもりだ。 今は ただ、君に 私の 意見を 述べるだけだ。 君の 理性は 鋭く、いくらかは 読者を 得るのに 成功したとしても、この 問題に 関して、君は 人類の 一般的感情を 変化させるという 目的には 成功しないだろう。 そして、この 作品を 印刷に まわすことは、結果として、君自身が 引き出した 非難の 山と、君に 危害の 加わること 以外、なんの 利益も もたらさないだろう。 風に 向かって ツバを はけば、自分へと 戻ってくる。

だが、仮りに 君が 成功したとして、それに よって なされる どんな 効用を 君は 心に 描くのか? おそらく 君自身にとっては、宗教の 助けを 借りることなく 高潔な 生活を 送ることは 容易だろう。 美徳の 長所と 悪徳の 不利益について、君には はっきりと わかっている。 そして、ありふれた 誘惑に 負けることのない 十分な 意志の 強さを 君は もっている。 だが 人類には、弱く 無知な 男女が どれほど 多くを 占めるかを 考えよう。 そして、未熟で (経験も) とるに 足らない 若い 男女、彼らには 悪徳から 身を 守り それが 習慣と なるまで、その しきたりの うちに 留めるという (彼らの) 保護のために 大きな 意味を もつ、宗教という 動機が 必要なのだ。 そして 今、君が 自分自身を 正しく 評価するなら、おそらくは 悪習を しりぞけるという 君の (受けた) 宗教的な 知識、彼女に 君は 元来の 恩義を さずかっている。 君は (もっと) 気楽に、君の 卓越した 才能を 危険の 少ない テーマを 論じるのに 使えば どうだろう。 そうすれば、(君は) われわれの うちで もっとも 著名な 作家という 地位が 得られる。 われわれには (こんな 本は) 必要ない。 それは ホッテントットのように、青年が 母親を ひっぱたくことで 彼の 男らしさを あらわすようになる (事態を) 引き起こす。

そこで 私は、トラを 野に 放とうと 企てないこと、誰か 他の 者が それを 試みないうちは 火種に 点火しないよう 君に 忠告しよう。 君自身、そうすることで 君に 対し 引き起こされる 敵 (の 攻撃) による 多大な 苦しみと 後悔とから 逃れられる。 もし 人々が 宗教 (キリスト教) によって それほど つらい 目に あっているとして、仮りに それなしでも 彼らは やっていけるだろうか。

Flanklin による 予想は なかば 当たり、なかば はずれた。
この後、"The Age of Reason" は 「より 若い」 国、U.S.A. でなく、当時 すでに 「自由なる 労働力の 解放」 (羽仁五郎) が 進行していた 彼らの 旧い 祖国、英国の 労働者たちによって 受け入れられていくこととなる。