miscellanies

[Financial Aid for The Third World]

ワシントンや IMF 等が 敷いた 進路 -- それは 田園の 道でなく 地雷源への 道だ。

(http://d.hatena.ne.jp/sekiyo/20080215)

今度の Summit talk では、アフリカへの 「人道的」 緊急援助が 課題の 1つに なっていた。 しかし 現在の U.S.A. を 中心とする 経済侵略が 止まらないかぎり、それは カンフル剤としての 役目も はたすことは ないだろう。
では、実際の 経済侵略は どういうものか?
その 1つの 典型 -- U.S.A. では ないが -- を 引用してみよう。 そこには ノーベル平和賞の 受賞者も 1名、登場する。

日本は いささか 経済的に 豊かであるし、 隣の 国は 困っている。 困っている 隣人を 助けるのに どこが 悪いかと いったことで 経済援助は 始まった。

建前は そうですけれども、現実は そうではなかった。 嘘が バレたと いうことです。

... 日本の 円借款でもって 地下鉄が 韓国に 輸出される。 日本で 買えば 1輌 3000万円 ちょっとの ものが 韓国には いくらで 輸出されているか。 6200万円です。

その差 3200万円は いったい だれが 食ってるかって いうんです。

朴政権も 食ったでしょう、佐藤 (栄作) さんも 食ったでしょう、岸 (信介) さんも 食ったでしょう。 中川一郎も 食ったに 違いない。 韓国の 民生のために 経済援助が 行われていると いうのは 嘘だということが はっきり バレたわけです。

しかも 援助とは いいながら、これは 借金ですから、いつかは 韓国が 返さなければ いけない。 1台あたり 3200万円という 分だけ、その 地下鉄を 利用する 韓国の 国民が 支払うわけですね。

しかも 円借款で 利子は かなり 安いものに なっている。 だから 利子において 逆ザヤが ある (= 生じる) わけですよ。 その 逆ザヤの 分は 日本の 国民が 税金として 負担しているわけです。

被害者は 明らかに 日本国民であるし、韓国民である。 食ったのは 日本の 支配階級であり、韓国の 支配階級である。 加害者と 被害者は この場合 はっきりしていると 思うのです。

鄭敬謨 (1973)

また、資本が アフリカ各国 内部に 援助 あるいは 借款という 名目で 食い込むことで、本来 国民経済の 健全な 収支バランスに 寄与するはずの 関税制度が、逆に 国際資本の 侵入を 加速させてしまう。
それは すでに ヒルファーディングが その著 『金融資本論』 の中で 指摘していたことだ。
そして 戦後、日本が U.S.A. の 「技術支援」 に対し 支払い続けた 莫大な パテント料 -- それは 知的所有権の 一種だが -- の 総額が いまだ 不明のままで あるように、「ワシントンや IMF」 の 資本が アフリカ諸国から 収奪し 彼らの 自立を 妨げている その 機構では、近年の 南アメリカのように 革命が 実行に 移されることが ないかぎり、連中の 援助という 美名の 裏側にある 「嘘が バレる」 ことは ない。