miscellanies

朝花夕拾 (岩波文庫 赤 25-3)
思い出 - memories - というものは、なにか 食べものに 似ていて、甘かったり 苦かったり するものらしい。
さて、自分にとっては というと、 今でも よく わからない。 しかたがないので、他人のそれを 借りてきて その 雰囲気にだけでも 浸ってみるしか なさそうだ ...


かつて 歴史学者北山茂夫さんが 新書(版)の 効能を 説いたことが あった。 曰く、わずか コーヒー 一杯の 値段で 自らの視野を 拡げてくれる 云々、と。
本屋に寄ると、久しぶりに 魯迅の「朝花夕拾」(isbn:4003202538) が 重版に なっていた。たしか 所持してるはずだが、コーヒー代に 少し足せば、と 思い 購入する。
魯迅の書く 思い出は - 甘くも 苦くもあるが、それより - つまらぬことで 沈みがちな 自分というものを 奮い立たせる という "功徳" がある。


そのなかの 「犬、猫、鼠」を 読み、本棚に 収まっている 今村与志雄さんの「猫談義」(isbn:4497861740) を 引っ張りだした。今日は 寝るまでの 僅かの時間を、この二冊の 再読に 当てることにした。