メモ・高嶋博「ヒトパピローマウイルスワクチン接種後の神経症状は、なぜ心因性疾患と間違われるのか」
日経メディカル「HPVワクチン接種後の神経障害は自己免疫性脳炎が原因」(2019年 3月 22日)https://t.co/WYhD1hOekV
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鹿児島大 高嶋博氏 インタビュー。 さっそく 峰宗太郎氏が イチャモン つけてますね。 それを 岩永直子氏が リツイート。 (^。^)
高嶋博「ヒトパピローマウイルスワクチン接種後の神経症状は、なぜ心因性疾患と間違われるのか」(2018年)https://t.co/Gdjn3oMsUI (pdf ファイル)
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副作用を 否定し「身体表現性障害」と 診断することの 誤りについて 詳細に 検討した とても 説得性のある 論考です。 pic.twitter.com/xjj95UzjUS
高嶋博「ヒトパピローマウイルスワクチン接種後の神経症状は、なぜ心因性疾患と間違われるのか」大切な 事柄が 簡潔に 書かれてるので、少し 抜き書き。
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「自験 36例。全例女性。発症年齢は 12〜19歳 (平均 15.9歳)。接種から発症までの期間は 7日から 2年半」(症候と臨床所見)
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「臨床症状は、頭痛や四肢体幹などの疼痛を 89% と高率に認め、疼痛は、複数の部位にまたがることが多く、疼痛部位が移動したり、疼痛の程度が時間によって変動する疼痛であった」(症候と臨床所見)
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「頭痛は、偏頭痛の例もあるが、羞明 - しゅうめい - を伴う 拍動性ではない強度の後頭部の頭痛 (頚部痛) もある」(症候と臨床所見)
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「四肢、体幹の脱力や不随意運動などの運動障害を 72% に認める」(症候と臨床所見)
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「その不随意運動は粗大なミオクローヌスであったり、振戦、ジストニア、ジスキネジアの場合もあり、体幹に起きるものも多い」(症候と臨床所見)
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「バリスムが強度の場合はベッドから落ちてしまう様な強さもある」(症候と臨床所見)
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「この不随意運動は、睡眠により止まることが多いので、安定剤などの睡眠が有効な場合もある」(症候と臨床所見)
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「立ちくらみ、体位性頻脈、発汗障害、尿閉などの自律神経障害も 64% にみられた」(症候と臨床所見)
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「血圧も総じて低く、再高血圧 80mmHg を下回る例も多数にみられる」(症候と臨床所見)
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「発汗障害は体の一部にしかみられない例も存在する」(症候と臨床所見)
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「その他には高次機能障害 (記憶障害、学習障害、視力障害) や視床下部障害と考えられる月経異常、乳汁分泌、睡眠障害、強度の羞明もみられた」(症候と臨床所見)
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「激しい疲労を主訴とする患者もみられ、慢性疲労症候群や繊維筋痛症と共通な面も多々ある」(症候と臨床所見)
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「患者の症状は多彩であるが、自律神経症状、頭痛や疼痛、高次脳機能障害などの脳障害がある点で、一定の傾向を認めていた」(症候と臨床所見)
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「頭部 magnetic resonance imaging (MRI) は全例で施行し、2例で深部白質の小病変を認めた」(症候と臨床所見)
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「その他の例では、明らかな異常は認められなかったが、これは橋本脳症などと類似しており、MRI で捉えきれない微小な病変の可能性がある」(症候と臨床所見)
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「髄液一般検査は全例で正常であるが、髄液抗GluR抗体は測定した 8例のうち 88% で陽性であった」(症候と臨床所見)
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「脳血流シンチグラフィー (123I-IMP single photon emission CT (SPECT)) は 71% の患者で、大脳に巣状かつ複数の血流低下部位を認めた」(症候と臨床所見)
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「SPECT の読影では、コントロール - 対照群 - との比較ではない左右差や部位別の低下やアンバランスな所見がより客観的であり、読影では重要となる」(症候と臨床所見)
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「皮膚生検では、63% の患者で表皮内神経線維密度 (intraepidermal nerve fiber density : IENFD) の有意な低下を認め、ほとんど神経線維がみられない症例もあった」(症候と臨床所見)
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「特に運動機能が落ちていることと、神経線維の脱落に関連はみられていない」(症候と臨床所見)
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「自己免疫機序を想定させる自己抗体については、抗ガングリオシド抗体は測定した 33名のうち 39% が陽性、抗 ganglionic nicrotinic acetylcholine receptor (gAChR) 抗体は 33名のうち 24% が陽性であった」(症候と臨床所見)
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「その他に 抗TPO抗体、抗サイログロプリン抗体、ANCA、抗AChR抗体、抗カルジオリピン抗体などの陽性例がみられた」(症候と臨床所見)
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「抗gAChR抗体を除けば、抗体が直接的に症状を引き起こしているという可能性は低いが、一つのバックグラウンドとしては高頻度に自己抗体が存在することが明らかとなり、免疫機序を示唆する所見の一つと考えられる」(症候と臨床所見)
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「治療については、長期間かけていくつかの免疫治療を単独または組み合わせて治療することにより、著効する例も多く見られた」(症候と臨床所見)
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「増悪期においては、血漿交換療法、免疫吸着療法が最も有効性が高い」(症候と臨床所見)
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「再燃するケースも多く、維持療法としてazathioprine に加えて少量 prednisolone が有効であった」(症候と臨床所見)
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「ステロイドパルス療法も著効は少ないが、効く例もある」(症候と臨床所見)
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「慢性再発性脳炎として位置する橋本脳症や AQP4 や MOG抗体陽性の免疫性脳症に準じて、治療や再発防止をするのが現状最善の選択と思われる」(症候と臨床所見)
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「カナダにおいてワクチン接種後に我々が目にしている患者とほぼ同様な症状のうち急死した 2例の剖検例の報告が重要であろう」(神経障害のメカニズム)
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「それによると 2例とも同様の所見であるが、脳血管周囲へのワクチン蛋白 (HPV16型の L1蛋白) の沈着が病理学的に確認されており同部位での大脳小血管周囲の炎症が確認されている」(神経障害のメカニズム)
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「疫学として信州大学からも HPV ワクチン接種と症状の発症時期についての解析がなされ、ワクチン接種にある遅延期をもって、症状発症のピークがあることが確認された」(神経障害のメカニズム)
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(訂正) nicrotinic → nicotinic
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